自分に合う人と恋愛をしたいと思っても、具体的にどんな人が自分と相性が良い人なのか、わからないという人も多いのではないでしょうか。

脳内科医の学校の代表やクリニックの院長も務める先生は、「脳科学的に『相性がいい人』は『一緒にいて自分の脳が疲れない人』」だと話しておられます。

好きな人イコール相性がいいとは限りません。

ある程度長い時間を一緒に過ごしてみないと、見極めるのは難しいでしょう。交際中は何から何まで気が合って最高だと思っていても、一緒に住み始めてみたらすれ違いの連続ということもあります。

脳科学的に言うと「相性がいい人」とは「一緒にいて自分の脳が疲れない人」のことで、いちいち細かく説明しないと通じない人と一緒にいると、脳の伝える役割をつかさどる部位が酷使され、脳が疲れてしまいます。ことごとく意見が対立するなど、脳の情報を整理して理解する役割をつかさどる部位の発達に差がありすぎる人も、脳としてはかなりの負担になります。

つまり、無駄なエネルギーを使わなくても同じ空間にいられる人。最初から“空気みたいな存在”である人が、脳的には最高に相性がいいのです。その代わり、そういう人との付き合いは小説や映画のようにドラマチックではないかもしれません。エネルギー消費が少ないということは、感情的な振れ幅が小さいということでもあるからです。

だから長く連れ添う仲の良いご夫婦は、お互いのことを「空気のような存在」と説明されるように「あって当たり前」、そして「無くては困る」存在に感じられるのでしょう。

◎自分の考えを書き表わすことが恋愛に役立つ
脳がエネルギー消費をどの程度まで耐えられるかは、人によって違います。ですから、まずは自分自身(の脳)を理解することが大切です。そのためにおすすめなのが、自分の考えや気持ちを“文字にして書く”こと。

日記、メモ帳、ブログやツイッターなどを活用してみてはいかがでしょう。
自分の理念やキャラクターがはっきりすればするほど、周囲の人にはそれがあなたの個性として際立って映るようになりますので、相性の悪い人が寄ってこなくなります。恋愛に限らず、人間関係全般にわたって変化があらわれるでしょう。

自分のことを言語化するトレーニングを通して言葉で自分を表現する力がつくと、世間の基準に頼らなくても自分を評価できるようになり、自己肯定感を上げることにも役立ちます。